Information妊娠中のフッ素
こんにちは名古屋みなみ歯科です😊
妊娠中は歯医者でのフッ素の活用はいいのか
という質問をよくいただきます。
「妊婦さんに有効」というものもあれば
「妊婦さんには使用してはいけない」と
いうものがあります。
基本的には歯科医師や歯科衛生士の指導
のもとで適切に行えば妊娠中でも安全に
かつ虫歯予防にも効果的なのです。
妊娠中はつわりによる口腔清掃不良に加え
嗜好や食習慣の変化(甘いものの摂取、間食
回数の増加など)、さらに唾液が虫歯ができない
ように常に保つ能力が低下することによって
虫歯のリスクが高まる時期といえます。
その対策として、とくにつわりがひどく
歯磨きができない時期の「ブクブクうがい」
は有効です。
フッ素洗口やフッ素配合の歯磨き粉の使用、
さらに歯科医院でのフッ素の塗布も適切な
使用方法を厳守したうえで活用すれば、
虫歯のリスクを効果的に抑えることが
できると考えます。
世界では水道にフッ素を含ませる、水道水
フロリデーションが実施されてきましたが、
胎児への悪影響に関する報告はないこと、
また、仮に妊娠中の患者さんが過量のフッ素を
一時的に摂取した場合でも、母体のフッ素濃度
は上昇しないことが紹介されています。
この理由ら母親と胎児は臍帯・胎盤を通じて
繋がってるだけであり、胎児の方に母親から
フッ素を移行し始めても、母親からの血中
フッ素濃度はほどなくして下がってしまうからです。
妊娠中のフッ素の応用によってお口の中の環境
を改善し、虫歯リスクを軽減することが虫歯の原因菌の母子伝播予防にもつながるため、生まれてくる子供によってもっとも理想的かつ効果的な虫歯予防のアプローチであるといえるのです。
ただし、歯科医師、歯科衛生士の指導のもと、安全性に十分に配慮してフッ素を適切に活用しなければならないということはいうまでもありません。